事例

オーガニックなワークショップ

1999年からコーチングコアは、小学校、企業、団体からのご依頼に応じてワークショップを作ってきました。ご依頼の内容を伺いながら深いところのニーズを掘り起こす作業は畑の土壌作りに似ています。その土壌に適したオーガニックなワークショップを作り、単発だけでなくコーチングとの組み合わせなどで継続した関わりが多く、二つとして同じものがありません。

ここでは思い出深いいくつかの事例(CASE)を紹介させていただきます。

CASE 01

新宿区立四谷小学校プロジェクト

主に3人のコーチと共に、教員全体と創り上げた歴史

2006年8月 アメリカで20年以上行われているという「チャレンジデイ」というプログラムをオブザーブした。自分の学校を最高の学校にしよう!と生徒自らが行動できる土台をつくるプログラム。普段人には言わないような内面を語る時間があったり、全員の前で宣言する時間があったり、とても密度の濃い、そして温かいプログラムだ。日本でも、同じように濃くて温かいプログラムが提供できないか?と模索していたころ、知り合いの紹介によって授業を見学させてもらったのが 四谷第六小学校 通称四六(よつろく)。

そこで行われていた「いのちの学習」は、1年から6年を通してカリキュラムが組まれている素晴らしい内容だった。しかも、20数年来の知り合いがアドバイザースタッフとして関わっていた。偶然が偶然を呼び、その後3年間にわたり教員の皆さんが月1回行っている研究授業・その後の研究会に加えていただき、様々な観点からサポートさせていただくことになった。


その際、きっと協力なサポーターになってくださるだろう、とNCP(Narrative Coaching Project)のメンバーを紹介し、その中の2人のコーチが継続的に関わってくれたことが、このプロジェクトを益々豊かなものにした。

活動概要

2007年(19年度)4回のワークショップ開催(授業の見学とコメント)

2008年(20年度)9回のワークショップ開催

2009年(21年度)「いのちの学習」の授業前・後の個別コーチング

コメント

校長先生のコメント(夏季休業中の個別コーチング研究紀要より)

「この2年間を通して、私たちのコミュニケーション能力は飛躍的に高まってきたと感じています」

スクールコーディネーターの方のコメント

「“Yes,and”協議会(インプロビゼーションで用いられる言葉であるが、四六小用にアレンジして用いた)が始まってから、とにかく学校全体の雰囲気がとても良くなりました。職員室の空気がますます柔らかくなったし、先生方も1対1で話す時間があるだけに、とても仲良しですね。この雰囲気が、子ども達・保護者・そして地域にどんどん広がっていってほしいと思います」

プロジェクトのその後

現在、四六小から転勤された先生方の赴任先の小学校へも火が灯されつつあります。

CASE02

しあわせスイッチON

年に何回か幼稚園や小学校のお母さん向けにワークショップを担当させていただいているU市から、女性セミナーを開いてほしい、というご依頼を受け、創ったプログラムです。

担当者が日頃来館される女性と接していて抱いていらっしゃる願い、コーチングコアとしてワークショップを提供する際大切にしている願いをブレンドしながら話し合い、創りました。

30代~60代の女性20名が参加されました。

『自分らしさを知って幸せスイッチをONにしよう』全3回

1回目

全員が自己紹介をしてから、今の自分の状態を知るワークを実施しました。知っているようで知らない自分を発見しました。2回目開催までにやってもらう宿題ワークを出しました。


2回目

自分なりのしあわせの状態を体感するワークを実施し、幸せスイッチON状態にシフトしていきました。最後に次回までの宿題ワークを出しました。


3回目

自分なりのしあわせいの姿勢を知るワークを実施し、自らその状態を作り出すための仕組みを創りました。


全3回のワークショップ開催期間中に、個別コーチングを1回体験していただきました。

参加者の声

  • 一番の収穫は、幸せスイッチを見つけられたことです。これは自分一人ではとうてい無理でした。みんなが優しい気持ちで、一人の人の言葉に耳をかたむけ、表情をよみとり、それによって本人が気づくことができたので、周りの方々に感謝すると共に、みんなで支え合っているのを実感しました。
  • 「自分の中に幸せスイッチはある」と心から本当に思いました。今までは、自分の状況(よく考えてみると、とても幸せだったのに、受講前はその事に気づいていなかった)は、周りのせい、主人や友人のせい、と考えがちだったのが、実はそうではなく、自分がどうしたいのか、何を望んでいるのかをわかっていなかったことに原因があると気付きました。このような機会があれば、また是非参加したいです。
  • 同じ生活でも、自分が変わる事によって幸せに感じる事ができるんだと学びました。幸せを感じられると、おだやかになり、人にやさしくできるようになると思いました。